全く予期していない状態で仲良くなってしまう方っていますよね。
私は保険の営業(保険屋)をやっているのですが、まさにそんな目に遭いました。
「保険の営業=枕営業」とまでは行かないまでも飲みの誘いはしょっちゅうあります。
保険の営業をやっていると10人に1人は「飲もうよ」的なことを言ってきます。しかも若い男性からのお誘いはあまりなく、あるのは全部おじさんです。
彼らは「保険料金を払う=保険に入る+女性と飲める」という考えを持っているようです。もちろん社内で相手と飲みに行かなければいけないなんていう規定はありませんが、断ったら「契約しない」とか「会社に有る事無い事言ってクレームを入れる」という問題児がいます。
つまり「極力飲みに付き合ってあげる」というのが無難な選択肢になってしまう訳です。
しかし、ある日の保険の営業で思わぬ出会いがあったのです。
最終的には月1回くらい会う彼ぴっぴとなった訳ですが、どのような経緯があったかということについて少し話させてください!
彼ぴっぴとの出会い「あぁ、また面倒な飲みか」と思いきや…
昨年の秋くらいの話です。
私はいつも通り面倒な飲みに誘われてしまいました。相手は50代半ばくらい。どう見ても下心丸出しだったので行きたくなかったのですが、結構高い保険料を払ってもらえるので1回くらいしょうがないかと思い、行くことにしたのです。そしたらなんともう1人ついてきたのです。
それがのちの彼ぴっぴです。
ついてきた彼ぴっぴはどう見ても30歳にもなっていないにも関わらず、そのおじさんにタメ語で話していたのです。しかも私とそのおじさんの前で「エロ親父の誘いなんて断っていいんですよ」なんて冗談まで言うのです。
どんな関係か聞いたら一応50代の人の方が上司に当たるようなのですが、彼ぴっぴの方が社歴が長く、パワーバランスでいうと5分という不思議な関係でした。
そして何事もなく飲み終わり、帰り道が同じということもあり彼ぴっぴと帰ることになりました。
もう少し話したいと思ったので、目についたBARを指差して「こういうBARって美味しいんですかね?」なんて言って誘ってもらえるように振る舞いました。
ソワソワ!BARへ!
さて、BARに連れて行った訳ですが、明らかに私はソワソワしていました。というのも「この後誘われたらどうしよう」とか「彼氏いるの?って言われたらなんて答えよう」とか思っていたからです。
それでも彼ぴっぴはそういうことを聞かず、面白い話を続けてくれました。話の内容が面白いということもありますが、話し方もゆっくりしていて、何より、私が話し終わるまで口を挟まないので「話しやすい」と思わされました。理解力もあり、それだけでうっとりさせられたのです。
しかし難点もありました。実際私のことをどう思っているのか全く分からないという点です。向こうから連絡先を聞いてこなかったので「今日で最後なのかな〜」と思いながら話していました。そうなると「帰りたくない」という感情が芽生えてしまいます。
酔った勢いというのもあり、「やだ〜帰りたくない〜」と駄々をこねました。ちなみにこの頃にはお互い彼氏、彼女がいるっていうのが分かっていました…。
すると「分かった分かった」と言って子どもをあやす様にカラオケに連れて行ってくれたのです。
ドキドキ!カラオケオール!
カラオケに着くと、どちらからという訳でもなく密着した状態になりました。
その状況にドキドキしていたのですが、それ以上に頭痛がひどく何も考えることができませんでした。
そんな私に対して彼ぴっぴは服をかけてくれて頭を撫でてくれてひたすら「大丈夫?」と声をかけ続けてくれました。
私は「こんな優しい人いるんだ」と思いながら眠っていたのですが、もうこうなったらやぶれかぶれだと思い「連絡先教えてよ〜」と甘えてみました。
そしたらまさかの「じゃあちゅうしていい?」と言うではありませんか。
私は内心「連絡先教えてもらう上にちゅうしてもらっていいんですかぁぁぁぁ?」ですよ。そして当たり前の様に落とされました。(とはいえお互い「2番手だからな」と何度も口にしてはいましたが…)
月1回の彼ぴっぴ!彼ぴっぴとの過ごし方
そんな2人がどうなったかということなのですが、なんといまだに続いています。面白いことにお互い当時の彼氏・彼女と別れ、別の彼氏・彼女を作っているのです。それでも私たちは月1回程度会い、「彼ぴっぴ」と「サブカノ」という関係を続けています。
身体の関係はないどころかキスをしたのも最初の1回だけです。それでも気が合うのか、月に1回歌いもしないカラオケに集合し、添い寝をしながら翌日には忘れてしまうくらいの薄い内容の話しかしません。
お互いの彼氏彼女の方が大事と言いつつ、それ以上の信頼感があるという点に関しては一致しています。
そしてあり得ないことですが、絶対にあり得ないことなのですが「彼氏と彼ぴっぴ、結婚するならどっちがいい?」と聞かれたら彼ぴっぴなんですよね…。嬉しいことに彼ぴっぴも同じことを言ってくれました。
彼氏には悪いのですが彼ぴっぴとずっと仲良くしていたいです。
かなりまとまりのない文章ですが、これが私の彼ぴっぴとの出会い方と過ごし方です。